2015年6月22日月曜日
Schneider-Kreuznach Xenon 25mm F1.5 (C)
専用のバブルケースに収まるのは・・・シュナイダー・クロイツナッハ製Cマウントシネレンズのクセノン【Schneider-Kreuznach Xenon 25mm F1.5 (C)】です。開放F0.95という大口径バージョンのクセノンも存在しますが、こちらは開放F1.5の標準的なタイプとなります。
クロームメッキが施された金属製鏡胴がよく似合っていて、なかなか格好良い組み合わせです。コンパクトなシネレンズなのですがシュナイダー製らしく細部まで丁寧に仕上げられており、絞りのクリック感やヘリコイドの作動感もしなやかで好感触な一本です。最短撮影距離も約50cmまで寄れるので使い勝手は良さそうです。今回も試し撮りはアジサイから・・・
マイクロフォーサーズでも四隅はケラレていますので、フォーカスポイントを大胆に画面の端に持って行くことは厳しいと思いますが、画面中央のしっかりとした解像感と周辺部の落ち込みを作画に生かすというCマウントシネレンズならではの楽しみ方が出来そうです。
F5.6での遠景を狙ったカット。中央部をピクセル等倍で切り出してみると・・・
・・・まずまずと言えるシャープさが得られています。曇天ということもあってか発色はかなり渋めですね。
一方、開放での近景ですが、細部を見るとハロっぽさが見られコントラストも低い描写です。
Cマウントシネレンズを使うなら、被写体も、構図も、露出も、カラーバランスも・・・定型にとらわれず大胆に外し気味に遊んでみるというのが面白いかも知れません。
2015年6月18日木曜日
Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 (C/Y)
『プラナー』でWeb検索をしてみるとヒットする情報量は相当なボリュームで、改めてその人気の高さを窺い知ることが出来ます。ツァイスレンズの中でも看板選手と言えるプラナーですが、その中でも特に【Planar T*85mm F1.4】に関しては「このレンズを使いたいからCONTAXユーザーになった人が数多くいる」などという話もあって、”一度は手にしてみたいレンズリスト”の上位に入っている人も多いのではと想像されます。今回のコンタックス/ヤシカマウントの【Carl Zeiss Planar T*50mm F1.4 (C/Y)】はMMと言われるタイプの日本製で、高級なカールツァイスレンズ群の中では入門用として手に取りやすい一本かと思われます。
鏡胴はあまり面白味のないシンプルなデザインでリングの操作感も特に高級感を感じさせるものではないのですが、玉を覗いてみるとT*コーティングが反射する鮮やかな色に魅入ってしまいます。憧れのプラナー、果たしてどんな描写を見せてくれるのか、まずは曇天の元でのアジサイから・・・
上記3点共に開放です。ボケ味の自然な柔らかさと発色の良さが印象的です。
平面的な構図でも立体感を感じさせてくれるのが特徴的で、高コントラストな描写です。
2段絞ってF2.8。ピント部分のシャープさと、発色の良さが際立っています。
最短撮影距離45cm。繊細でクリアな描写です。
シャドーからハイライトまで自然なトーンが再現されています。このカットでもベタ黒(レベル0)は6ピクセルだけですので黒はしまっているんだけれども黒つぶれしない描写なのが分かります。
何気ないシーンであったとしても柔らかいボケと鋭い切れ味から得られる画は、独特な空気を感じさせてくれます。