ライカMマウントの 【Leitz Elmar 9cmF4】 沈胴エルマー90mmF4 です。Mマウントの沈胴エルマー9cmは年代の割に綺麗な物を多く見かけますが、この個体もかなり良好な外観を保っている一品です。重量は340gほどあり、手にずっしりと重量感を感じるレンズで、ガタの一切無い沈胴機構やスムースなヘリコイドを操作しているとその精緻な造りに感動すら覚えてしまいます。現代のプラスチックで出来たレンズでは絶対に味わえない感触と、凝った造り、見た目の美しさを合わせ持ったこのレンズ・・・出来るだけ良好な状態で未来に残しておきたいモノの一つですね。
鏡胴のメッキがとても綺麗です。
見た目や感触でかなり好印象を持ったこのレンズですが実用面ではどうでしょうか・・・
無限遠の位置でロックされていないと沈胴が出来ず、一旦沈胴させると無限ロックの解除は出来ないという構造になっている沈胴機構で、フランジ面からの長さを測ると約35mm沈胴させることで短くなります。引き出した時は約78mmですので、半分・・・まではいきませんが短くなることで携行性は良くなりそうです。
Lマウントの固定鏡胴エルマー【Leitz Elmar 9cmF4(L)】よりもシャープネスが増している感があり、予想していたよりもコントラストもしっかりした写りで切れ味良くボケ味も自然で写りに関してもかなり好印象です。
周囲をちょいと焼き込んでみました。
柔らかで自然なボケ味です。
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