ライカ エルマー90mm F4(#1337137)~1956年製で、鏡胴の根本部分に革が貼り付けられた『戦後タイプ』と言われるものです。
レンズ構成:3群4枚
最小絞り:F32
最短撮影距離:1m
フィルター径:36mm
クローム仕上げの外観に鏡胴根本部分の”貼り革の黒”がアクセントとなり、カメラに装着した時の雰囲気が良く、とてもお洒落なデザインだと思います。勿論、見た目だけではなく絞りリングやピントリングの操作感もスムースで、実用的にも使いやすいデザインですね。絞りリングは各絞り値でのクリックが無いタイプで、無段階に可変出来るものです。適度なトルク感の操作系は、親指と人差し指で絞りを、親指と中指でピントを操作しファインダーから目を離すことなく撮影することが可能な造りと言えます。
外観だけではなく写りに関してもなかなかの実力です。絞り開放でもピント面はしっかりと描写され、ボケ味もクセのない自然で柔らかな雰囲気が表現されます。一方、絞り込めば解像感はグッと増して、非常に細密な描写となります。「半世紀以上前のレンズでもここまでしっかり写るのか・・・」と少々驚きです。
マイクロフォーサーズ機に装着した場合、180mmレンズ(35mm換算)相当の画角になりますが、ポートレート、植物、静物写真などにはとても相性の良い一本となるのではないでしょうか。ライカLマウント望遠系レンズはあまり人気が無いのか、広角~標準レンズと比べてとてもお求めやすい価格帯なので、コストパフォーマンスの点からもお薦めの一本です。シンプルで格好良いデザイン、操作性がよく実用的、そして写りも満足の【Leitz Elmar 9cmF4(L)】でした。
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