シュタインハイル・ミュンヘン製ライカLマウントの【Steinheil Orthostigmat VL 35mmF4.5 (L)】オルソスチグマットです。シュタインハイルのロゴが型押しされた右上のケースはこのレンズ専用のケースで、上蓋の裏側に専用ファインダーが格納できる構造になっており、レンズ、ファインダーをセットで保管できるので重宝します。
専用のビューファインダーは造りも良く、ライカIIIFに載せてもよくマッチしていて違和感が全くありません。見え具合がとてもクリアでかつ仕上げも美しいとあって、ファインダーだけでもその価値を堪能することが出来る一品と言えそうです。
レンズ本体を見てみると特徴的なのがフォーカスリングに付いた2つのノブです。当時のレンズにはフォーカスノブが付いているものは多くありますが、2つのノブというのはちょっと珍しく、この形から「ミッキーマウス」と愛称が付いているようです。ローレット加工されている部分も見えますが、ここはマウント基部ですので、フォーカスの操作はこの2つのノブを手がかりに行うことになります。最初少し違和感を感じるのですが、ヘリコイドの回転角は半周の180度と比較的小さいので、慣れてしまえば問題ありません。絞りリングはレンズ前端のフィルター枠部分に設けられており、各絞り値毎にクリックストップがあるタイプです。
この様なシーンだと画面下部のシャドー側が周辺減光と相まってすとんと落ちそうな気もしますが、しっかりとトーンが残っているという印象です。
ピクセル等倍にしても十分な解像感が得られていて画面全域隅々までシャープでクリアな描写が窺えます。
M9でテスト...同時代のelmar 35mmF3.5より性能が上ですね。特に逆光時。どういう訳かフィルターがズミタール用の特殊物が使えます。
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