旧ソ連ロシア製Lマウント標準レンズ【Industar-22 5cmF3.5(L)~KMZ】です。
レンズ構成:3群4枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:1m
フィルター径:36m(19mm)
Leitz Elmar 5cmF3.5レンズのコピーレンズということなので・・・二つ並べてみました。遠目から見るとほとんど同じレンズのようにも見えますが、細かく見ると違いが・・・。
一番目に付くのは鏡胴部・・・経年の使用でスレが出てくる部分だと思うのですが、インダスターの方はピッカピカですね。このエルマーもかなり綺麗な部類だと思うのですが随分違います。あまり使われていないせいなのか、メッキが厚いのか?中古カメラ店で見かける沈胴Industarも綺麗なものが多いような気がします。インダスターは台座部分にもメッキのリングがあしらわれており、エルマーよりもちょっと飾りっ気を出してみたという感じですね。
正面を見ると絞りリングの形状が、エルマーは爪があるのに対し、インダスターはローレットが刻まれたリング状となっています。距離スケールと被写界深度目盛りの刻印も違っていて、エルマーでは台座プレート側に深度目盛りがあるのに対し、インダスターは逆で距離スケールが刻まれています。
銘板やスケールの刻印がエルマーはシャープでキリッとした印象ですが、インダスターはややぼけた感じですね。台座プレートのエッジ処理もインダスターは仕上げがちょっと雑で・・・鏡胴のメッキは綺麗なのになぜかこの部分はラフなのです。
これら見た目の違いは細かい点なのですが・・・一番感じるのは操作感であったり造りの精度が違うという点です。勿論、個体差はあると思いますが、沈胴の引き出しや収納時のガタつき具合や、ヘリコイドや絞りリングの感触にそれは現れています。
では写りの方はどうでしょうか・・・
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