2013年6月16日日曜日
Chiyoko SUPER ROKKOR 45mmF2.8 (L)
以前にも紹介しましたピントリングがとてもユニークな形状をしている『梅鉢レンズ』・・・千代田光学精工(=ミノルタ)製のライカLマウントレンズです。標準レンズとして50mmのLマウントレンズは各社から数多く出ていますが、この45mmという焦点距離は特徴的で、オリンパスの40mmLマウントレンズ【Zuiko.C 4cmF2.8】程は珍しくありませんが、両方共に人気のレンズです。
ピントリングの造形や台座部の仕上げなどから金属感を十分に味わえる造りとなっている点がこのレンズのおすすめポイントです。構造が回転ヘリコイドとなっているため、ピント操作により絞り指標も回ってしまうのですが、絞りリングの表裏二ヶ所に絞り指標が刻まれているため、無限遠側でも最短近接側でも絞り値が見やすいようになっています。またこの個体はヘリコイドの操作トルクよりも絞りリングが十分軽くなっているので、距離決めした後に絞り操作をしてもヘリコイドが動いてしまうことはありません。個人的な感覚としてはもう少し絞りリングがしっとりと重い方が好きなのですが実用上はこのバランスの方が使いやすいのかもしれません。
マイクロフォーサーズでの試写を改めて見てみると・・・ボケが美しいというレンズではありませんが、きりっと線のしっかりした描写だと感じます。
カラーはとても素直で自然な再現だと思います。ただこのカットでは周辺部の収差が目立ちます・・・マイクロフォーサーズの画角で四隅の流れが確認出来ることからすると35mm判サイズに対しては若干イメージサークルが小さいのかもしれません。
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