2013年9月3日火曜日
Leitz Elmar 3.5cmF3.5 (L)
ライカエルマー35mmF3.5(#616274)~1946年製、Lマウント広角レンズです。
レンズ構成:3群4枚
最小絞り:f18
最短撮影距離:1m
フィルター径:36mm(19mm)
前回紹介したヘクトール【Leitz Hektor 5cmF2.5】同様、絞り値は(3.5 4.5 6.3 9 12.5 18)と大陸式で、正面からパッと見た雰囲気はエルマー50mmF3.5を沈胴収納させた状態かのようにも見えますが、このレンズは固定鏡胴でとても薄く、パンケーキという表現がぴったりのデザインです。
計測してみると前後長が約21mmで、フランジ面からレンズ先端までは約14mmという薄さです。小さく薄いパンケーキタイプのレンズならきっと小型のミラーレスに付けても似合うはずでしょうと、早速いつもの【Panasonix LUMIX GX1】に付けてみましたが・・・
どうでしょうか・・・ややアンバランスな感じがします。マイクロフォーサーズマウントへの変換アダプタが分厚すぎるんですね。約10mmもあるマウントアダプターのせいでパンケーキらしさが削がれてしまいましたが・・・、アダプターが白(メッキ)だったらまた少し印象も違うかもしれません。
エルマーの5cm用フード(FISON)を使用して【Leitz Elmar 3.5cmF3.5(L)】試し撮りです。(イメージサークルの小さいマイクロフォーサーズなのでケラレないと思いますが・・・)
ピント合焦部の芯はしっかりとあるのですが、ハイライト側のエッジに滲みが出て全体的にフレア満載といった写りです。シャドー部の値を見てみると40前後となっていますので、しまりのない画像ということになります。(40/256ですのでシャドー側約15%の階調が再現されていないわけです。)このレンズの特徴として柔らかな表現を生かした被写体を選択するのがよいと思われますが、後処理でレベル補正をしてみるとどうなるか・・・
黒つぶれしない程度に補正(シャドー部の値を40から8程度に)してみましたが・・・、多少しまりは出ますが、フレアは残るので全体的には柔らかな雰囲気ですね。シャープでハイコントラストな画像に慣れてしまった現在では逆にこの様な写りを味として感じることが出来るのもオールドレンズの楽しみだと思います。
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