2013年3月21日木曜日

ELGEET 38mmF1.5 CINE-TEL (D)


 今回のレンズは・・・8mmシネレンズ用=Dマウントの【ELGEET 38mmF1.5 CINE-TEL】エルジート38mmです。以前に紹介した【ELGEET 1 1/2inchF3.5 CINE-TEL】と同じエルジートのDマウントレンズなのですが、焦点距離がmm表記で開放F値が1.5という明るいタイプになります。inch表記のF3.5レンズは外形が約(50mm×25mm)と、とてもコンパクトなサイズでいかにも8mmシネレンズという雰囲気だったのに対し、今回のF1.5レンズはその明るさを実現するためでしょうか・・・


 これだけ大口径化され外形寸法が大きくなっています。長さは約75mm、ピントリング部の最大径は約43mm・・・"PENTAX Q"に付けるとかなりの存在感で、鏡胴部からマウント部付け根へのくびれ具合がかなりのボリュームを感じさせます。見た目にはいかにもアンバランスなこのコンビですが、実際に撮影するとこの大きさが意外といいんです。適度な位置に配置されたリング、ヘリコイドのしっとりとスムースな操作感・・・自然と手の中に収まるといった感覚です。ただフロントヘビーでおじぎする重量バランスであるのと、ねじ径も小さいDマウントレンズですのでぶつけたりしないように取扱に注意した方がいいかもしれません。


 絞り開放での試し撮りサンプルです。開放でもそれほどコントラストが落ちるという印象はなく、合焦部もなかなかシャープです。室内でのフラットな光の元ではまずまずの印象で、明るいレンズですのでポートレートなど柔らかい雰囲気の表現に向きそうです。


 屋外での光線状況によってはしっかりコントラストの低下が見られ、逆光ではどうしてもゴーストが出やすくなります。比較的奥目のレンズですのでフード部分の効果があるかと思いましたが・・・いかにも大口径のオールドレンズといった雰囲気の写りだと思います。


 絞り開放でコントラストが低下しても、この様に淡い色の被写体ではその雰囲気を柔らかく表現出来るので好感が持てます。


 シネレンズらしい流れがはっきりと見られますが、周辺部の光量低下はほぼ無いようです。

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