2015年7月2日木曜日

Kodak Cine Ektanon Lens 15mm F2.7 (C)


 コダックの16mmシネカメラ用レンズは以前に【Kodak Cine Ektar II 25mm F1.9(C)】を紹介しましたが、今回は【Kodak Cine Ektanon 15mm F2.7(C)】シネ・エクタノンです。


 かなり奥目の小さなレンズでレンズ前面の黒いフード部分が絞りリングとなっています。内側には反射防止用に細かい溝切り加工が施されているのですが艶があるのでその効果はやや薄いように見受けられます。


 ねじ込み式のしっかりとした造りのS-C変換アダプターが付属しており・・・、


 Cマウントシネレンズとしてミラーレス一眼等での使用が可能となります。


 16mmシネレンズも広角系になるとイメージサークルが小さくなり、マイクロフォーサーズでもこの様に周囲は丸くケラレてしまいます。1600万画素のPanasonic LUMIX GX1での場合、中央部分のケラレない部分(上記赤枠部)を切り出すと約630万画素程度となり、画角的には35mm判換算で標準レンズ相当といったイメージでしょうか。


 それなりにシャープで発色も良いのですが、細部を見ていくと【Kodak Cine Ektar II 25mm F1.9(C)】の解像感に比べやや劣るかなといった印象です。


 屋外で外光が入り込むとこの様にイメージサークルの円周部が白っぽくなります。ハレ切りだけでは改善しきらなかったので、フード内側に黒植毛紙などで処理すると多少は改善出来そうな気もします。


 中央部をトリミングして切り出すか、ケラレをそのまま生かしたスチル写真とするか、又は円形のケラレを効果的に狙ってムービーで使ってみるなどというのが面白いかも知れません。

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