2013年3月29日金曜日

Carl Zeiss Jena Flektogon 35mmF2.8 (M42) 近接

 近接側最短18cmまで寄れてしまう・・・【Carl Zeiss Jena Flektogon 35mmF2.8(M42)】の試し撮りサンプルをいくつか・・・
 




2013年3月28日木曜日

Elgeet 13mmF1.5 WIDE ANGLE (C)


 クロームメッキが渋く輝くCマウントレンズの【ELGEET 13mmF1.5 WIDE ANGLE】です。以前に紹介したDマウントの【ELGEET 38mmF1.5 CINE TEL】と同じエルジートですので、全体の雰囲気やメッキの質感、操作感もよく似た一品です。大きさも・・・


 ・・・この様にシネレンズとしては大きめのサイズで金属の重量感を味わえる造りです。外観は似ている2本で開放F値も1.5と同じなのすが、【38mmF1.5】の方はDマウントレンズの”望遠”、今回の【13mmF1.5】はCマウントレンズの”広角”となり画角面では両極端の2本ということになります。以下、試し撮りサンプルです・・・


 マイクロフォーサーズの場合、横縦比(1:1)でもこの様に・・・ほぼ”円”です。中心部はそこそこのシャープネスは確保されており、アメリカ製レンズらしいコントラストの効いた色のりの良い写りなので周辺をトリミングしてもよし、この画角をそのまま残してワイド感のある画作りを目指すのも面白いですね。


 近接側は最短約30cmですので対象にぐっと寄って背景との遠近感を引き立たせることも可能です。イメージサークルが狭い事を逆に生かすには・・・被写体やアングルを色々と考えさせてくれるレンズと言えるかもしれません。

2013年3月26日火曜日

Tomioka / AUTO CHINON 55mmF1.4 (M42)

 以前に紹介した【AUTO CHINON 55mmF1.4(M42)】の試し撮りサンプルです・・・


 大口径の明るさとボケ味を生かすにはこの様な被写体はベストマッチかもしれません。絞り開放でもピントの芯はしっかりとあるのですが、ハロが出てフレアがかった描写が「花写真」の場合には柔らかい雰囲気を作り出すプラスの要素として作用してくれます。


 上写真の部分切り出し・・・ソフトフォーカスの様な描写です。


光線の状況は一枚目の写真と異なりますが・・・少し絞り込むとフレアっぽさは軽減され、コントラスト、シャープネスは増してきます・・・が、面白味は逆に無くなってしまいますね。積極的に絞りを開ける方向で楽しみたいレンズと言えそうです。

2013年3月25日月曜日

Carl Zeiss Jena Tessar 50mmF2.8 (M42)


 「テッサー50mm」・・・カール・ツァイス・イエナ製【Carl Zeiss Jena Tessar 50mmF2.8(M42)】です。同じテッサー50mmF2.8には”ゼブラ柄”のものや”アルミ白鏡胴”のものなど色々なデザインがありますが、この一本はピントリングに小さな突起が並んでいるタイプで、造りや操作感という点はややチープな印象です。


 ヘリコイドのトルク感自体は適度なのですが、ピントリング操作部が樹脂製で指にフィットし難く、特にこの時期乾燥しているカサカサの指先では滑り気味になってしまいます。絞りリングも動き自体はスムーズで全く問題無いのですが、僅かなガタつきを感じてしまうクリック感です。


 薄曇りの中、咲き始めのエドヒガン桜です。二線ぼけ傾向ははっきり現れています。 


 二段ほど絞るとシャープさが際立ってきます。

2013年3月21日木曜日

ELGEET 38mmF1.5 CINE-TEL (D)


 今回のレンズは・・・8mmシネレンズ用=Dマウントの【ELGEET 38mmF1.5 CINE-TEL】エルジート38mmです。以前に紹介した【ELGEET 1 1/2inchF3.5 CINE-TEL】と同じエルジートのDマウントレンズなのですが、焦点距離がmm表記で開放F値が1.5という明るいタイプになります。inch表記のF3.5レンズは外形が約(50mm×25mm)と、とてもコンパクトなサイズでいかにも8mmシネレンズという雰囲気だったのに対し、今回のF1.5レンズはその明るさを実現するためでしょうか・・・


 これだけ大口径化され外形寸法が大きくなっています。長さは約75mm、ピントリング部の最大径は約43mm・・・"PENTAX Q"に付けるとかなりの存在感で、鏡胴部からマウント部付け根へのくびれ具合がかなりのボリュームを感じさせます。見た目にはいかにもアンバランスなこのコンビですが、実際に撮影するとこの大きさが意外といいんです。適度な位置に配置されたリング、ヘリコイドのしっとりとスムースな操作感・・・自然と手の中に収まるといった感覚です。ただフロントヘビーでおじぎする重量バランスであるのと、ねじ径も小さいDマウントレンズですのでぶつけたりしないように取扱に注意した方がいいかもしれません。


 絞り開放での試し撮りサンプルです。開放でもそれほどコントラストが落ちるという印象はなく、合焦部もなかなかシャープです。室内でのフラットな光の元ではまずまずの印象で、明るいレンズですのでポートレートなど柔らかい雰囲気の表現に向きそうです。


 屋外での光線状況によってはしっかりコントラストの低下が見られ、逆光ではどうしてもゴーストが出やすくなります。比較的奥目のレンズですのでフード部分の効果があるかと思いましたが・・・いかにも大口径のオールドレンズといった雰囲気の写りだと思います。


 絞り開放でコントラストが低下しても、この様に淡い色の被写体ではその雰囲気を柔らかく表現出来るので好感が持てます。


 シネレンズらしい流れがはっきりと見られますが、周辺部の光量低下はほぼ無いようです。

2013年3月9日土曜日

Wollensak CINE-VELOSTIGMAT 1inchF1.5(C)


 今回も16mmシネカメラ用Cマウントレンズで・・・【Wollesank CINE-VELOSTIGMAT 1INCH F1.5】ウォーレンサック・シネベロスティグマットです。比較的イメージサークルの広いレンズで、マイクロフォーサーズの横縦比(4:3)でも多少の周辺光量低下はありますが、はっきりとしたケラレが無いのが使い易い一本です。
 レンズ前側の黒いフード部と鏡胴に入った黒ラインが外観デザインのアクセントになっています。この写真ではわかりにくいのですが、フード部前端の黒ペイントがいい感じにスレて真鍮の下地がうっすらと現れてきているのがオールドレンズらしさを醸し出して、とても良い雰囲気になっています。
 写りに関してはとにかく絞り開放では柔らかな表現になるレンズですが、絞り込むと急激にシャープさが増してくるという特徴が見られます・・・


 絞り開放f1.5の試写サンプルですが、コントラストも低く紗がかかったような写りですね。通常、ピント位置調整は絞り開放が一番分かり易いところですが、このレンズは絞り開放でのコントラストが落ちるので、周辺環境や被写体によってはf4辺りに絞った方がピント確認し易いという感覚になります。


 f4まで絞ると十分なシャープさとコントラストが得られているという印象です。


 絞り開放付近では比較的遠景を狙った場合でもピント前後のボケ、流れが盛大に現れています。


 このサイズではちょっと分かりにくいかもしれませんが・・・開放から2段ほど絞ると(f2.7)中心部の合焦ポイントはとてもシャープな写りです。


画面中央部のシャープさキレの良さを発揮するために構図上の制約が生まれてしまうのがシネレンズに共通する特徴かもしれません。と言うわけで、今回は(1:1)スクエアフォーマットでのサンプルです・・・


 シャドーから中間レベルの階調が自然に再現されていると思います。

2013年3月6日水曜日

Bell&Howell TAYLOR HOBSON 1INCHF1.9 (C)


 以前に紹介したBell&Howell/TAYLOR HOBSON 1INCHF1.9(C)』】と同じレンズなのですが・・・ちょっと雰囲気が異なります。外観です・・・メッキの質が違うようです。前回紹介の品は艶のあるクロームメッキでシリアルNo.は43xxxx、今回のはNo.が44xxxxと若干新しく”艶の無いクローム仕上げ”となっています。メッキに傷みの出やすい艶有り旧バージョンから、耐久性の高い艶無しバージョンに変更されたのでしょうか・・・。詳細は不明ですが、こんな違いが見つかるのもオールドレンズの楽しみの一つかもしれません。


 合焦した中央部のシャープさと背景の流れ具合のバランスからとても立体的で面白い画になりますね。


 上のワンコの写真はやや渋い印象かも知れませんが、この様に原色系の被写体では色のりの良さが際立ってきます。


絞り開放での"梅"ですが、ピクセル等倍で見ると・・・


 花びらの周囲、ハロが出てしっかり滲んでいます。花写真だとこういった写りでも雰囲気があっていいかもしれません。


 少し絞り込んで"手水舎"の水ですが、こちらもピクセル等倍で見ると・・・


 6枚羽根の絞り形状が背景の点光源にしっかりと現れています。


 絞り開放近くではこの様にピント位置より後ろの背景はぐるぐると流れるボケが現れます。


 F8あたりまで絞り込んで比較的遠景を狙うとこの様に自然な描写になります。

2013年3月4日月曜日

PENTAX Super-Takumar 28mmF3.5 (M42)


 M42マウント【Super-Takumar28mmF3.5】ペンタックス スーパータクマー 28mmF3.5 です。以前紹介した【Super-Takumar55mmF2】とほぼ同年代、"SMC"スーパー・マルチ・コーティングとなる前のモデルになります。"55mmF2"はガイガーカウンターでの測定の結果アトムレンズと判明しましたが、この28mmF3.5はトリウムは配合されていないレンズのようです。口径の大きいフィルターサイズ58mmのレンズですので『LUMIX GX1』に付けるとレンズの存在感が目立ちますね。ただ見た目ほど重いレンズではないため、この組み合わせでもバランスは良く安定した撮影が可能です。


 とても自然な再現ですね。ピクセル等倍で見ると花びらや葉に当たった光のエッジ部分の滲み具合がオールドレンズらしい雰囲気です。"SMC"スーパー・マルチ・コーティングのレンズではこのあたりの写りに違いが出そうですね。


 ちょっと白飛びしてしまっているサンプルですが、シャープネス、コントラストはしっかりとした印象です。40cmという最短撮影距離に加え画角的にもマイクロフォーサーズと28mmレンズはとても使い易い組み合わせです。