2013年6月25日火曜日

BAUSCH&LOMB 26mmF1.9 ANIMAR (C)


 ボシュロムのCマウントレンズ【BAUSCH&LOMB 26mmF1.9 ANIMAR】です。
 鏡胴のメッキ厚はやや薄いようにも感じられますが、そこがかえってオールドレンズらしさを醸し出している一本だと思います。見た目には渋い印象ですが、クリックストップがカチカチと決まる絞りリングと、適切なトルクのピントリングは操作感もスムースで好印象です。見た目の雰囲気は程よい感じでオールドレンズらしさを漂わせていますが、実使用でも十分応えてくれるレンズだと言えそうです。


 これまでにも25mm(1inch)F1.9クラスのCマウントレンズをいくつか紹介してきましたが、その中でもこの『ボシュロム26mmF1.9ANIMAR』はかなり大きいイメージサークルを持ち、マイクロフォーサーズ(4:3)でもほとんどケラレないのが特徴です。絞り開放での収差はしっかりと現れますが、コントラストや色のりもアメリカ的な派手な感じではなく、どちらかというとSOM BERTHIOTのようなフランス的な描写かなという印象を持ちました。

2013年6月24日月曜日

Bell & Howell SUPER COMAT 1inchF1.9 (C)

 
 ベル&ハウエルのCマウントレンズ【Bell&Howell SUPER COMAT 1inchF1.9】です。以前に紹介したテーラーホブソンの1inchF1.9と同スペックでデザインや仕上げの質感も似ているのですが、サイズ的にはこちらの方がコンパクトで重量も64gと15g程軽くなっています。重量が軽い分だけピントリングや絞りリングもライトな操作感となっています。
 
 
 ライトな感覚の操作感同様に写りに関してもあっさりとした印象で、極端な収差が現れるという程でもなく、色のりもアメリカ製シネレンズとしては比較的抑えめの様に感じます。
 
 
 マイクロフォーサーズ(4:3)でも四隅が若干ケラレる程度ですので比較的イメージサークルは広い方かもしれません。ただしシャープな結像が得られるのは画面中央部のエリア(画面1/3位のエリア)という事になります。
 

イメージサークルの小ささと絞り開放での周辺光量低下でとても雰囲気のある一枚が自然に出来上がります。

2013年6月16日日曜日

Chiyoko SUPER ROKKOR 45mmF2.8 (L)


 以前にも紹介しましたピントリングがとてもユニークな形状をしている『梅鉢レンズ』・・・千代田光学精工(=ミノルタ)製のライカLマウントレンズです。標準レンズとして50mmのLマウントレンズは各社から数多く出ていますが、この45mmという焦点距離は特徴的で、オリンパスの40mmLマウントレンズ【Zuiko.C 4cmF2.8】程は珍しくありませんが、両方共に人気のレンズです。
 ピントリングの造形や台座部の仕上げなどから金属感を十分に味わえる造りとなっている点がこのレンズのおすすめポイントです。構造が回転ヘリコイドとなっているため、ピント操作により絞り指標も回ってしまうのですが、絞りリングの表裏二ヶ所に絞り指標が刻まれているため、無限遠側でも最短近接側でも絞り値が見やすいようになっています。またこの個体はヘリコイドの操作トルクよりも絞りリングが十分軽くなっているので、距離決めした後に絞り操作をしてもヘリコイドが動いてしまうことはありません。個人的な感覚としてはもう少し絞りリングがしっとりと重い方が好きなのですが実用上はこのバランスの方が使いやすいのかもしれません。


 マイクロフォーサーズでの試写を改めて見てみると・・・ボケが美しいというレンズではありませんが、きりっと線のしっかりした描写だと感じます。


 カラーはとても素直で自然な再現だと思います。ただこのカットでは周辺部の収差が目立ちます・・・マイクロフォーサーズの画角で四隅の流れが確認出来ることからすると35mm判サイズに対しては若干イメージサークルが小さいのかもしれません。