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2015年5月2日土曜日

Carl Zeiss Jena Turret Finder 436/70


 ライカIIIfのアクセサリーシューに載っているのは、1938年~カール・ツァイス・イエナ製のターレット・ファインダー【436/70】です。「ライカにはライツ純正アクセサリーを合わせなければならない」という正統派ライカ道の方からするとちょっと邪道な組み合わせかもしれません。確かに前面のエッジの効いたクローム部分等を見ると直線的なCONTAXに合いそうなデザインとなっており、ライカには以前に紹介した【VIOOH】の方がお似合いなのは当然です・・・。残念ながら手元にCONTAXが無いという事情もあってこのIIIfに装着してみたわけですが、どうでしょうか・・・コンパクトなバルナック型ライカも一気に迫力が増し自己主張が強く前面に出て、外付けファインダーとしての機能性だけでなく、撮影時の気分までも高めてくれるという特殊な性質を持ったアクセサリーに思えてきます。


 焦点距離は28mm、35mm、50mm、85mm、135mmの5種類に対応しており、


前面のクローム部分に細かくローレットが刻まれたリングを回転させると、各焦点距離毎にクリックポイントが設けられており、∞位置で停止します。


 パララックスはクリックポイントのある∞位置から更にリングを僅かに回転させ微調整することで補正します。目安として撮影距離1m(28、35、50mm)の指標が刻まれています。(※85mmは撮影距離2mと1mに、135mmは撮影距離3mと1.5mの指標。)

 
 実際のファインダー像は縦横中心に十字のラインが引かれているだけのシンプルな構成で、見え具合もとてもすっきりとクリアなのが印象的です。
 
 
 視野枠が可変する【VIOOH】よりも【436/70】はターレット式ですのでかなり見やすく、実用的にも十分使える外付けファインダーだと言えそうです。またカメラに装着しなくてもファインダー単体で持ち歩き、撮影前に被写体の構図や画角の確認用という使い方としても生かすことが出来るかもしれません。

2014年9月9日火曜日

Universal Finder ”VIOOH"


 エルンスト・ライツ・ウェッツラーのロゴが刻まれたバルナック~M型時代のアクセサリー”外付けファインダー”【VIOOH(Immarect)】です。35mmから135mmまで対応できるユニバーサルファインダーですので、これ一つで28mm以下の超広角レンズ以外は主要なライツレンズがほぼカバーできていたと言えそうです。焦点距離の設定リングは3.5cm、5cm、8.5cm、9cm、13.5cmにクリックポイントが設けられており、ライツ製らしい剛性感もしっかりと味わえる一品です。ただ倍率は一定のまま視野枠が可変するユニバーサルファインダーですので、ズームファインダーと比べると望遠側での狭い視野はどうしても見辛さを感じてしまいます。
 
 
 小振りなバルナック型でもバランスの良さが分かる【Leica IIIf + Elmar 3.5cmF3.5 + VIOOH】という組み合わせ。撮影用レンズ(エルマー3.5cm)に、カメラ内のファインダーレンズと距離計レンズ×2、そして外付けのファインダーレンズという計5つの目が被写体に向かうこのセット、デザイン的にも機能的にもなかなか格好よいですね。
 

 当時の外付けファインダーを見るとパララックス補正用レバーが付いているものも多いようで、このVIOOHにも設けられています。ただ実際にこのレバーを操作してフレーミングを正確に追い込む作業をどれだけ必要としたのか?とも思ってしまいます。一方、外付けのファインダーでパララックス補正を行おうという思想は、カメラ本体のファインダーブロックやアクセサリーシューの取り付け位置と角度に対してそれだけ誤差が小さく精度が出せているという自信があったということなのでしょう。実際のところどうだったのか当時使用していた方に聞いてみたいですね。

2013年10月16日水曜日

Zeiss Ikon Albada Finder 433/25


 ツァイスイコンの刻印が入った折り畳み式のファインダーです。アルバダ式といわれるタイプで対物と接眼レンズが折り畳まれて縦横約40mm×30mm厚さ10mm強というコンパクトな寸法に収まるとてもシンプルですがユニークな構造のファインダーです。


【収納時】
 

【使用時】

 この一品は50mmと85mmのフレーム枠を持ち、接眼側レンズが微かに黄色味がかっておりやや低コントラストな見え具合なのですが、倍率がほぼ等倍ですのでとても自然に見やすく感じます。