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2014年3月14日金曜日

オリンパスPEN-F用レンズとフルサイズ~その2

 ハーフ判カメラ用レンズとフルサイズミラーレスα7の組み合わせ・・・前回の標準38mm【F.Zuiko 38mm F1.8】に続いて今回は広角系の25mm【E.Zuiko 25mm F4】です。広角系はイメージサークルの狭さがより目立ってくると予想されますが・・・


・・・四隅の光量不足が38mmよりも顕著に現れています。ただ画面中央部のシャープネス、コントラストはかなりしっかりとした描写を見せてくれています。


 最小(F16)まで絞ると・・・(ハーフ判のイメージエリア=赤枠内は十分にカバーされていますが)周囲は完全に潰れケラレてしまっています。ケラレを生かした画作りを目指すのもありかと思いますが、ここまでケラレると使い勝手が良いとは言えませんね。となると、マイクロフォーサーズとの組み合わせということに・・・。では、パナソニック製【LUMIX GX1】とのコンビで撮影したものを見てみると・・・


・・・ハーフ判よりも狭いイメージエリアですので画面全域でクリアな描写が味わえています。画角的には狭くなってしまいますがPEN-F用の広角系レンズはフルサイズよりもマイクロフォーサーズとのコンビが好相性ということになりそうです。

2014年3月12日水曜日

オリンパスPEN-F用レンズとフルサイズ

 オリンパスのハーフ判一眼カメラ【PEN-F】用レンズをフルサイズ【SONY α7】で使用した場合の写りってどんな感じになるのか? ハーフ判用のレンズですのでイメージサークルが小さく、フルサイズで使用した場合には周辺部の乱れが現れるのだろうと想像されますが、それがどの程度のものなのか? 16mmシネレンズをマイクロフォーサーズ機で使用した場合のように、周辺部のケラレや収差がはっきりと現れるのか?・・・ちょっと楽しみな組み合わせです。PEN-F用レンズ群は広角20mmから望遠800mmまで15本以上のラインナップがあるのですが、そんな中でも最もよく見かけるスタンダードなレンズ・・・


・・・広角系の25mm 【E.Zuiko 25mm F4】 と 標準系の38mm 【F.Zuiko 38mm F1.8】 の2本です。コンパクトでシンプルなデザインのレンズですので、α7との相性も良く・・・

・・・見た目にも実際に手にした感じも違和感なく快適な撮影が出来るコンビです。こちらの38mmF1.8はPEN-FT用ですので絞りリングには絞り値ではなく0~6の数字が刻印されている点が25mmF4と異なりますが、その他はほぼ同じ大きさでほぼ同じデザインですので2本共バランスの良いコンビとなります。では写りに関してはどうか、まずは【F.Zuiko 38mm F1.8】から・・・


 絞り開放で撮影した『梅』ですが・・・開放F1.8のこの38mmレンズは被写界深度が浅く、近接側に寄ってのピント合わせはかなりシビアになります。背景のボケ具合は・・・38mmにしては大きなボケが得られていると感じますが、柔らかさよりもややざわついた印象もうけます。また周辺の光量低下がしっかりと現れていますが、思ったほどイメージサークルの小ささを感じることはありません。ただ画面右上部分に同心円方向に階調の段差が現れているように見えるのが少し気になります。


 開放から一段絞った『ワンコ』です・・・こちらも四隅の光量低下が見られますがピント面はとてもシャープです。ハーフ判だと概ね赤枠ぐらいの範囲となるのでレンズ性能としては十分余裕のあるイメージサークルを持っていたことがよく分かります。


 画面下部に現れている同心円方向の流れなどを見るとハーフ判レンズということを感じてしまいますが、当初思っていたほどの乱れではなく被写体によっては普通に使えてしまう印象です。
 十分なシャープさとコントラストを備えた【F.Zuiko 38mm F1.8】でしたが、【E.Zuiko 25mm F4】の方はどんな感じなのか・・・次回へと続きます。

2014年1月3日金曜日

国産Lマウント 周辺光量

 年末に3本続けて紹介した、1950年前後の日本製ライカLマウントレンズの周辺光量について、少しだけ比較テストしてみました。まずはそれぞれ絞り開放でのサンプル写真を・・・

  ■Chiyoko SUPER ROKKOR 45mmF2.8(L)

 
  ■Sankyo Koki W-KOMURA- 35mmF2.8(L)
 
  ■Olympus Zuiko C.4cmF2.8(L)
 
 
被写体も異なり描写の単純比較は難しいところですが、周辺光量だけを着目すると3本共しっかりと低下が見てとれます。”空”のように比較的均一で分かりやすい被写体でなくても、この様に極端な減光が見られるとなると、絞り開放付近での撮影時には少し意識しておく必要がありそうです。では数値的に見てどの程度の減光度合いなのかを確認するために、出来るだけフラットな状態の被写体としてホワイトのペーパーでテストしてみました。


 3本共開放では予想以上に周辺部が落ち込んでおり、絞り込むことで徐々に解消されていく状況がよく分かります。F5.6~F8辺りでほぼ気にならないレベルになっていますが、スーパーロッコール45mmだけは最小絞りF16でも四隅がケラレているように見えることから、イメージサークル自体が他の2本よりも小さいと言えそうです。
 絞り開放時、中央部分を100%とした場合の四隅最周辺部のレベルは、スーパーロッコール45mmが約25%、ズイコー40mmが約20%、Wコムラーが約17%という結果で、焦点距離に相関した減光度合いになっています。ちょっと落ち込み方が大きいのでレンズ本来の特性と言い切ってよいのか、アダプターやカメラ側の影響などがないのか、本来のフィルム機でも同様な結果が現れるのか・・・いくつか気になるところですが、機会があれば今後も他のレンズで同様のチェックをしてみようかと思います。

2013年12月22日日曜日

オリンパス ズイコーC 4cmF2.8 (L)


 オリンパスのライカLマウントレンズ 【Olympus Zuiko C.4cmF2.8(L)】 ズイコーC.40mmです。外観はズマロン35mmにも似た雰囲気ですが、40mmという焦点距離がユニークで珍しいLマウントレンズとなります。専用ファインダーがあるので本来ならセットで保有したくなるものですが、なかなか出回ることはなさそうです。フードについては専用のものがあったのか不明なのですが、先端部の直径が36mmですのでエルマーやズマロン用のフードが使えそうです。


 なんだかとてもレトロな雰囲気の色調になりました。画角のイメージとしては標準50mmレンズと同じような感覚だろうと思っていたのですが、実際に撮影してみると意外とワイドに感じられ体感的には広角系レンズだなという印象です。以前に紹介した個体よりもコントラストが効いた写りですが、周辺がかなり落ちています。もしかしてフードでケラレたのかと思い、室内でフード無しで確認してみたところ・・・


 絞り開放でかなり周辺光量落ちがあるようです。以前の個体ではマイクロフォーサーズでしか試していないので、このレンズ自体の特性なのか個体差なのかは分かりませんが、『世界のライカレンズ』を読み返してみてもそのような記述は見られませんでしたので、他の方の撮影サンプルも検索してみようかと思います。いずれにしてもこの様に周辺部の写り具合もフルサイズだからこそ味わう事が出来る・・・「オールドレンズ+α7」の醍醐味と言えそうです。

2013年2月13日水曜日

OLYMPUS F.ZUIKO AUTO-S 50mmF1.8 (M42)


 引き続き国産のM42マウントレンズ・・・【OLYMPUS F.ZUIKO AUTO-S 50mmF1.8(M42)】です。黒鏡胴にシルバーの絞りリングというパターンは前回紹介の【FUJINON.SW 28mmF3.5(M42)】と同様で、正面にはネームリング、距離はメートルとフィートが色分けで表記され、ピント位置センター赤印の脇に深度目盛りが直線上に配置・・・、ピントリングの回転方向が逆であるのを除いてほぼ同じ基本デザインです。重量は約180gと重いレンズではありませんが金属の感触がしっかりと味わえるのはこの時代のレンズに共通するところです。
 オリンパスFTL用の交換レンズですので『絞り開放測光』が出来る様にボディ側に絞り値を伝達するピンが本来付いているのですが、この一品は・・・


 ・・・この様にピンを削り取っています。FTL以外のボディやマウントアダプターを介した場合には、このピンがフランジ面と干渉してしまい最後までレンズをねじ込むことが出来ないケースも有るんですね。FTLボディを使わない場合にはいいのですが、FTL愛好者の方には・・・。


 絞り開放での柔らかなボケ具合はとても好印象ですね。

2013年2月1日金曜日

Olympus E.Zuiko Auto-W 25mmF4 (PEN-F)

 冬、家の中では寒そうにしているチワワなのですが、いざ散歩に出ると雪が積もっていても元気に歩き回っている姿を【Olympus E.Zuiko Auto-W 25mmF4】で撮ってみると・・・。


 (1:1)スクエアフォーマットにトリミング、カラー→モノクロ化。


 露出補正+1EV、ホワイトバランスはオート、(3:2)にトリミング。

2013年1月26日土曜日

Olympus E.Zuiko Auto-W 25mmF4 (PEN-F)


 オリンパスペンF用レンズ【Olympus E.Zuiko Auto-W 25mmF4】です。キャップの花文字"F"が格好いいですね。この文字部分は印刷やシールではなく、裏からプレスで型押し→黒塗装→表の凸部分を薄く削り出し・・・というような行程で作られているようです。このため文字自体がシャープに浮き上がって見えるんですね。キャップだけを見ても現代のプラスチック製とはちょっと違うオールドレンズの味が出ています。


 ペンF用レンズなので、ミラーレス一眼なら当然オリンパス製の『E-P3』あたりに付ければ一番似合うんだろうなとは思いますが・・・。でもどうでしょうか『GX1』に付けた姿もとても似合っていると思います。レンズ前面から黒→白(絞りリング)→黒(ピントリング)→白のパターンがデザイン的にしまった感じを与え、ブラックのボディといい調和となっています。勿論見た目だけではなく使い勝手もとても良好な組み合わせです。まずはレンズの大きさ自体がジャストフィットのいいサイズなんです。『GX1』のボディサイズが後ろに写っている『PEN-FT』とほぼ同じという事からも両者の相性の良さが分かります。そして25mmという画角がマイクロフォーサーズにとっては標準レンズの丁度いい長さであるという点。更に近接側が25cm程まで寄れるという点も使い勝手をとてもよくするポイントだと思います。ボケ味を生かすというレンズではないかもしれませんが、寄り、引きで自在に構図を決めながら『写真』を楽しむにはベストな一本だと思います。


 この撮影サンプルはまだ近接側に寄れる余地がある一枚です。最短ではワンコの耳まで入りきらない位(縦位置)まで寄ることが可能です。次の機会にはカラーの写りも試してみたいと思います。

 コントラストや色のりも自然な雰囲気で変な癖も感じられません。ピントがきているところはかなりシャープですが、絞り開放では予想以上に深度が浅く、もっと口径の大きな明るいレンズの様にも感じられるほどです。中央部をピクセル等倍で拡大してみると・・・


 なかなかクリアで解像感もしっかりとした表現がされています。


 こちらは逆光条件で+補正、背景は完全に飛んでしまっていますが、毛並みやレースカーテンのトーンは自然な再現だと感じます。
 前々回の当レンズ紹介で”マイクロフォーサーズと好相性”という話をしましたが、35mmハーフ判のレンズとして設計されたこの25mmレンズは、画角、写り、使用感、全ての面でマイクロフォーサーズと相性がいい一本だと思います。




2013年1月19日土曜日

Olympus Zuiko C.40mmF2.8 (L)


 オリンパス唯一のライカLマウントレンズ【Olympus Zuiko C.40mmF2.8】です。

 レンズ構成:4群5枚
 最小絞り:F16
 最短撮影距離:約1m
 フィルター径:19mm

 製造年は1950~51年頃で、占領下の日本で製造されたことを示す『MADE IN OCCUPIED JAPAN』の刻印が革ケースに見られます。専用ファインダーも付属したセットとなっており、あまり見かけることのないレンズです。製造期間からすると本数自体がそれほど多くないことと、40mmという焦点距離でライカスクリューマウント(Lマウント)のレンズは他には存在しないという点等からもレア度が高まり、中古カメラの流通に乗ることは希なのかも知れません。今となっては手放してしまった事を少し後悔も・・・

このレンズ、前玉や内部は綺麗だったのですが、後玉にごく薄い曇りがあったせいか、ややコントラストに欠ける画になっています。解像感という点ではまずまずシャープで切れも良さそうに感じます。


 カラーもやや甘いトーンですね。ピクセル等倍でよく見てみると花びらのエッジ部分に僅かな滲みが見られます。やはり後玉の曇りのせいでしょうか・・・。
 写り具合はレンズ個々のコンディション次第で当然大きく異なってきます。製造から60年以上も経過したオールドレンズなら尚更のことで、これをレンズの味として楽しむも良し、オーバーホールによって製造当時の性能を復活させるのも良し・・・オールドレンズの楽しみは尽きません。