2015年11月20日金曜日

KMZ JUPITER-8 5cm F2 (L)



 旧ソ連KMZ製Lマウントレンズのジュピター8 【JUPITER-8 50mmF2(L)】 と 【α7 II】 のコンビで撮影したクラシックカーです・・・


 素直で気持ちの良い色のり具合が見て取れます。



 開放ではハロが目立ちますがF4辺りまで絞れば締まった描写となります。


 ハイライト側の階調再現が急峻でポンと露出オーバーになっていくような印象があります。今回の個体もブルー系のモノコートが施されていますが、以前に紹介したJUPITER-8のコーティングバージョンだともう少し違った表現になるかもしれません。


 赤のペイントが綺麗に再現されており、細部を見てみても・・・


・・・予想以上にしっかりとした解像がされているように感じます。


 モノクロでもシャープな質感が伝わる写りで、


 近接側も、


 遠景側も、素直な描写が好印象です。

2015年11月17日火曜日

Leitz Hektor Rapid 27mm F1.4 (C)


 黒ペイントのフード枠端が擦れて現れてきた真鍮地がヴィンテージ感を強く漂わせている今回のレンズは、ライツ製Cマウントシネレンズの1938年製ヘクトールラピッド27mm【Leitz Hektor Rapid 27mm F1.4 (C)】です。


 クロームメッキに黒いフード枠というのが外観上の特徴で、ライツ製らしいがっちりとした造りがヘリコイド、絞りの操作感からも実感出来ます。小さなシネレンズでも絞り羽根は10枚構成となっており、各絞り値で綺麗な円形絞りが形作られるのも魅力です。以下、マイクロフォーサーズPanasonic LUMIX GX1での撮影サンプルです・・・。


 絞り開放でも前後に大きくボケるといった印象は無いのですが、なんとも言えない柔らかな雰囲気が特徴的です。


 中央付近のフォーカスポイントを見るとそれなりのシャープさが得られている一方、周辺や前後の描写が絶妙なゆらぎとなって画面全体に効果をもたらしているように感じます。


 ノンコートレンズらしいかなり低コントラストな写りですので、モノクロではぼやけた印象になりがちです。ただ、あえて低いコントラストでもしっとりとしたトーンとして印象的な描写に生かすことが出来ないか色々と試してみたくなるレンズとも言えそうです。


 派手で高彩度な色のりを期待するレンズではありませんが、順光下での落ち着いた発色は好印象です。



2015年11月13日金曜日

Carl Zeiss Tessar 50mm F2.8 (M42)


 M42マウントのテッサー【Carl Zeiss Tessar 50mmF2.8】です。


 ピントリングのローレット部とフード枠部分にはクロームメッキが施され、鏡胴部の黒ペイントとメリハリの効いたデザインですね。フード枠にネジ切りは無くバヨネットタイプの専用フィルター&フードが装着出来る溝が切られています。


 東独イエナ製にもいくつか外観の異なるテッサー50mmF2.8が存在しますが、今回のレンズはマウント側を見ると『Lens made in Germany』の刻印がある西ドイツ製となります。