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2015年12月2日水曜日

Carl Zeiss Ultron 50mm F1.8 (Icarex)


 イカレックス35Sバヨネットマウントのウルトロン【Carl Zeiss Ultron 50mm F1.8(Icarex)】です。


 前玉に凹レンズが採用されているのが特徴的な一本で、外観は以前紹介したテッサー【Carl Zeiss Tessar 50mm F2.8(M42)】と同様フォーカスリングとフィルター枠のクロームが目を惹くデザインとなっています。通称『凹みウルトロン』と呼ばれているこのレンズ、ボケが大きく柔らかいのに加えて解像度の高さが人気を呼んでいる理由のようで、オールドレンズ道に入り込んでしまった人にとって一度は試してみたいレンズの一本かと思われます。とは言っても、汎用的なM42マウントのウルトロンは人気の高さと流通量の少なさからかなり高騰気味のようですので、M42判の半額~1/3程度で調達可能なイカレックス35バヨネットマウント判のウルトロンでその描写を試してみようというわけです。


 まず最初にファインダーをパッと覗いた一瞬で実感できるのが、開放付近でもしっかりとフォーカス部のキレの良さが現れているという点です。


 少し絞り込むと画面全域でシャープさが際立ち、良好なコントラストと相まって気持ちの良い描写が得られています。


 自然な発色と・・・
 

・・・画面全域での高い解像感が見て取れます。


 この時期ならではのイルミネーション。点光源がもう少し柔らかな描写になるかと思いきや、密度の高いLED光ということもあってちょっと背景がうるさく感じる1カットです。


 F8辺りまで絞り込んでの夜景ですが、画面中央付近をピクセル等倍で拡大してみると・・・


・・・とてもしっかりと解像されていることがよく分かりますね。このように解像度の高さを実感した後で、


近接側での開放の描写を見ると、薄いフォーカス部分のキレと柔らかなボケが生み出す空気感に『凹みウルトロン』の持つ万能性の高さが浮かび上がってくるように思えます。


2015年11月13日金曜日

Carl Zeiss Tessar 50mm F2.8 (M42)


 M42マウントのテッサー【Carl Zeiss Tessar 50mmF2.8】です。


 ピントリングのローレット部とフード枠部分にはクロームメッキが施され、鏡胴部の黒ペイントとメリハリの効いたデザインですね。フード枠にネジ切りは無くバヨネットタイプの専用フィルター&フードが装着出来る溝が切られています。


 東独イエナ製にもいくつか外観の異なるテッサー50mmF2.8が存在しますが、今回のレンズはマウント側を見ると『Lens made in Germany』の刻印がある西ドイツ製となります。










2015年6月18日木曜日

Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 (C/Y)

 
 『プラナー』でWeb検索をしてみるとヒットする情報量は相当なボリュームで、改めてその人気の高さを窺い知ることが出来ます。ツァイスレンズの中でも看板選手と言えるプラナーですが、その中でも特に【Planar T*85mm F1.4】に関しては「このレンズを使いたいからCONTAXユーザーになった人が数多くいる」などという話もあって、”一度は手にしてみたいレンズリスト”の上位に入っている人も多いのではと想像されます。今回のコンタックス/ヤシカマウントの【Carl Zeiss Planar T*50mm F1.4 (C/Y)】はMMと言われるタイプの日本製で、高級なカールツァイスレンズ群の中では入門用として手に取りやすい一本かと思われます。
 
 
 鏡胴はあまり面白味のないシンプルなデザインでリングの操作感も特に高級感を感じさせるものではないのですが、玉を覗いてみるとT*コーティングが反射する鮮やかな色に魅入ってしまいます。憧れのプラナー、果たしてどんな描写を見せてくれるのか、まずは曇天の元でのアジサイから・・・
 



 上記3点共に開放です。ボケ味の自然な柔らかさと発色の良さが印象的です。



 平面的な構図でも立体感を感じさせてくれるのが特徴的で、高コントラストな描写です。


 2段絞ってF2.8。ピント部分のシャープさと、発色の良さが際立っています。


 最短撮影距離45cm。繊細でクリアな描写です。


 シャドーからハイライトまで自然なトーンが再現されています。このカットでもベタ黒(レベル0)は6ピクセルだけですので黒はしまっているんだけれども黒つぶれしない描写なのが分かります。


 何気ないシーンであったとしても柔らかいボケと鋭い切れ味から得られる画は、独特な空気を感じさせてくれます。