1935年製ライカLマウントの広角レンズ【Leitz Hektor 2.8cm F6.3(L)】 ・・・初期にはニッケルメッキのタイプや、戦後に製造されたものにはコーティングありのタイプ、最小絞りがF22というタイプ等いくつかのバージョンがあるヘクトール28mmです。
なんと言っても特徴的なのはこの薄さで、エルマーの3.5cmよりも更に薄くコンパクトなレンズです。
SONY α7 に付けるとその小ささがよく分かります。広角28mmの開放F6.3という暗いスペックのレンズですが、実際に使ってみるとピントの山が意外と掴みやすいというのが第一印象です。
開放での周辺光量低下はかなり目立ちますが、中央部の描写をピクセル等倍で切り出してみると・・・
・・・とても繊細でシャープな写りが見て取れます。このキレの良さがピント合わせがし易い理由の一つかと思います。
気になるほどの歪曲収差も見られず、コントラストもしっかりとした描写です。
四隅を見ると同心円状に流れが出ています。
ミラーレス一眼での使用を考えると、フルサイズとの組み合わせで広角28mmの画角と周辺光量の特徴を生かした作画を追求するのもよし、あえてAPS-Cやマイクロフォーサーズと組み合わせることで画面中央部の高い解像感を存分に味わうというのもありかもしれません。
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