2013年10月16日水曜日

Zeiss Ikon Albada Finder 433/25


 ツァイスイコンの刻印が入った折り畳み式のファインダーです。アルバダ式といわれるタイプで対物と接眼レンズが折り畳まれて縦横約40mm×30mm厚さ10mm強というコンパクトな寸法に収まるとてもシンプルですがユニークな構造のファインダーです。


【収納時】
 

【使用時】

 この一品は50mmと85mmのフレーム枠を持ち、接眼側レンズが微かに黄色味がかっておりやや低コントラストな見え具合なのですが、倍率がほぼ等倍ですのでとても自然に見やすく感じます。

2013年10月9日水曜日

SUNSHADE for Summitar "SOOPD"


 ライツズミタール5cm用折り畳み式フードです。折り畳んでしまえばほぼ名刺サイズでポケットにも楽に収まる薄さなのですが・・・レンズに装着するとそのデカさに加え、何やら異質な雰囲気が漂ってくるように感じます。実用面では街角スナップとなるとその大きさが気になり、結構目立ってしまいます。ただ遮光とハレ切りはしっかり機能してくれるのと、これを装着することで普段とは少し違う気分で被写体に向き合う事が出来る、そんな力を秘めているのがオールドレンズのアクセサリーなのではないでしょうか。

2013年10月6日日曜日

Leitz Hektor 2.8cmF6.3 (L)


 以前に紹介したエルマー3.5cmに次いでライツレンズ最初期の広角系【Leitz Hektor 2.8cm F6.3(L)】ヘクトールです。クロームメッキでコーティングなし大陸絞りの1939年製、74歳となる一本ですが光学系に酷い曇りや大きな傷も無くとても状態の良いレンズです。エルマー同様に絞りはレンズ前面に設けられた爪を操作するわけですが、このヘクトールは開放F値6.3の広角系ですので、絞りを操作して被写界深度を意図するよりも常にパンフォーカスで構図のみ意識しながらという撮影になりそうです。


 エルマー3.5cmよりもさらに薄くフランジ面からレンズ先端までは約13mm、正に”パンケーキ”・・・とてもコンパクトなサイズですが手にすると精巧さと重量感が感じられる点は他のライツレンズ同様です。


 発色もしっかりしておりシャープさも十分感じられ自然なコントラストは当初抱いていたイメージよりもかなり好印象の描写性能です。




 28mmという広角レンズですからマイクロフォーサーズ機ではなく、やはりフルサイズ機でこのヘクトールを試してみたくなります。そう感じるのも試写する前に抱いていた先入観がガラッと覆されたてしまったからで、このキレとシャープさを本来の画角で存分に楽しんでみたくなる・・・これもオールドレンズの魅力であり魔力なのかもしれません。

2013年10月2日水曜日

Canon SERENAR 50mmF1.9 (L)


 沈胴式ライカLマウントの標準大口径【Canon SERENAR 50mmF1.9(L)】です。重厚感のある造りの鏡胴に薄いパープルのコーティングが施されたレンズが相まってオールドレンズならではの輝きを放っている一品です。


 基本的には【Leitz Summitar 5cmF2(L)】と同じデザイン構成なのですが、鏡胴に沈胴方向とロック回転方向の矢印が刻まれているのが特徴です。


 絞りリングはクリックストップの無い無段階タイプで、15枚の絞り羽根がどの絞り値でも綺麗な円形絞りを形作ります。


 絞り開放でのサンプル写真ですが、やや低いコントラストがポートレート写真にはかえって向いているように感じます。


 ズミタール5cmF2(右)とCanonセレナー50mmF1.9(左)・・・外観の基本デザインはほとんど同じと言えるこの2本です。セレナーは開放F値を1.9としズミタールよりも僅かに明るいレンズを実現しているわけですが、その影響なのか小絞り側の回折現象を回避できなかったのか?最小絞りはF11とズミタールのF16よりも一段開いた値となっています。また絞りに関してはズミタールの絞り羽根が10枚なのに対し、セレナーは15枚と凝った造りになっているのも、当時の精機光学のレンズ設計に対する想いが表れているようで面白いポイントです。他には沈胴機構をロックをさせる鏡胴の爪形状が異なっていたり、レンズ最前面の前玉ブロックを止めるイモネジの有無等、細かい相違点はいくつか見つけることができます。では写りに関してはどうでしょうか・・・


 絞り開放での比較サンプルです。セレナーの方はコントラストが低いのですが合焦部のシャープさはまずまずで好印象の写りです。ズミタールは比較的高コントラストでエッジのシャープさもしっかりとしていますが、ややボケの具合がうるさく感じるかなという印象です。


 こちらの比較サンプルでもコントラストの違いがはっきりと分かります。両レンズとも酷い曇りやキズはありませんのでほぼレンズの性能としてこの描写の違いが表れていると言えそうです。微かに紗がかかったような柔らかい描写が雰囲気のあるポートレート写真を生んでくれそうなセレナー50mmF1.9は当初のイメージよりもかなり好印象の結果でありました。

2013年9月30日月曜日

CANON LENS 35mmF2 (L)


 アンバー系のコーティングがとても美しいライカLマウントの広角系【Canon CANON LENS 35mmF2(L)】です。
 外観は一見すると一眼レフ用レンズの様にも見え、Lマウントレンズの中では比較的控えめでシンプルな構成のデザインです。サイズ的にはレンジファインダー機にマッチするフィルター径40mm重さ120g程度のコンパクトさで、派手さはありませんが質感や操作感は手になじむしっかりした造りは実用でとても使い勝手の良いレンズです。


  広角系35mmでF2という明るいレンズなのですが、絞り開放からキレもあり十分なシャープネスが得られているという印象です。勿論絞り込めばさらにシャープネスは増していきコントラストも高く、ミラーレス一眼に装着しモニターを見ているだけで写りの良さに期待感が高まってくる一本です。

2013年9月14日土曜日

CANON LENS 50mmF2.8 (L)


 キヤノンのLマウント標準レンズ【CANON LENS 50mmF2.8(L)】です。ピントリングの白黒~ゼブラ模様が特徴的なデザインです。ゼブラ模様のレンズと言えば、以前に紹介した【Carl Zeiss Jena Flektogon】等のM42マウントレンズが思い浮かびますが、Lマウントレンズでゼブラ柄を纏ったモノは珍しく独特の雰囲気を醸し出している一品です。開放F2.8とそれなりの明るさのレンズですので、サイズもコンパクト(最大径約48mm長さ約45mm)で、レンズ前玉の径は約17mm、重量も128gと比較的軽く仕上がっています。ただロシア製レンズのようにチープさは無く、ヘリコイドの感触や絞りリングの操作感は良好で、ガタの無い組み付けや外観の仕上げの良さも感じられるレンズです。


 コンパクトな黒ボディのミラーレスにとても良くマッチするデザインとサイズ感で、重量バランスも丁度良く、実際に撮影する上でも使いやすく好相性の組み合わせですね。


 かりかりのシャープさはありませんが、解像感もボケ具合もコントラストもとてもナチュラル、マイクロフォーサーズのイメージサイズでは周辺部に気になる収差が見られることもないので、自然な描写性能を味わえるレンズです。


 逆光条件下ではコントラストの低下がはっきりと現れやすいレンズですが、室内でのフラットな光源下ではとても線のしっかりした描写となります。


 周辺部など極端な流れは生じていませんが二線ボケの傾向も見られます。

2013年9月3日火曜日

Leitz Elmar 3.5cmF3.5 (L)


 ライカエルマー35mmF3.5(#616274)~1946年製、Lマウント広角レンズです。

 レンズ構成:3群4枚
 最小絞り:f18
 最短撮影距離:1m
 フィルター径:36mm(19mm)

 前回紹介したヘクトール【Leitz Hektor 5cmF2.5】同様、絞り値は(3.5 4.5 6.3 9 12.5 18)と大陸式で、正面からパッと見た雰囲気はエルマー50mmF3.5を沈胴収納させた状態かのようにも見えますが、このレンズは固定鏡胴でとても薄く、パンケーキという表現がぴったりのデザインです。


 計測してみると前後長が約21mmで、フランジ面からレンズ先端までは約14mmという薄さです。小さく薄いパンケーキタイプのレンズならきっと小型のミラーレスに付けても似合うはずでしょうと、早速いつもの【Panasonix LUMIX GX1】に付けてみましたが・・・


 どうでしょうか・・・ややアンバランスな感じがします。マイクロフォーサーズマウントへの変換アダプタが分厚すぎるんですね。約10mmもあるマウントアダプターのせいでパンケーキらしさが削がれてしまいましたが・・・、アダプターが白(メッキ)だったらまた少し印象も違うかもしれません。


 エルマーの5cm用フード(FISON)を使用して【Leitz Elmar 3.5cmF3.5(L)】試し撮りです。(イメージサークルの小さいマイクロフォーサーズなのでケラレないと思いますが・・・)


 ピント合焦部の芯はしっかりとあるのですが、ハイライト側のエッジに滲みが出て全体的にフレア満載といった写りです。シャドー部の値を見てみると40前後となっていますので、しまりのない画像ということになります。(40/256ですのでシャドー側約15%の階調が再現されていないわけです。)このレンズの特徴として柔らかな表現を生かした被写体を選択するのがよいと思われますが、後処理でレベル補正をしてみるとどうなるか・・・


 黒つぶれしない程度に補正(シャドー部の値を40から8程度に)してみましたが・・・、多少しまりは出ますが、フレアは残るので全体的には柔らかな雰囲気ですね。シャープでハイコントラストな画像に慣れてしまった現在では逆にこの様な写りを味として感じることが出来るのもオールドレンズの楽しみだと思います。