2014年3月12日水曜日

オリンパスPEN-F用レンズとフルサイズ

 オリンパスのハーフ判一眼カメラ【PEN-F】用レンズをフルサイズ【SONY α7】で使用した場合の写りってどんな感じになるのか? ハーフ判用のレンズですのでイメージサークルが小さく、フルサイズで使用した場合には周辺部の乱れが現れるのだろうと想像されますが、それがどの程度のものなのか? 16mmシネレンズをマイクロフォーサーズ機で使用した場合のように、周辺部のケラレや収差がはっきりと現れるのか?・・・ちょっと楽しみな組み合わせです。PEN-F用レンズ群は広角20mmから望遠800mmまで15本以上のラインナップがあるのですが、そんな中でも最もよく見かけるスタンダードなレンズ・・・


・・・広角系の25mm 【E.Zuiko 25mm F4】 と 標準系の38mm 【F.Zuiko 38mm F1.8】 の2本です。コンパクトでシンプルなデザインのレンズですので、α7との相性も良く・・・

・・・見た目にも実際に手にした感じも違和感なく快適な撮影が出来るコンビです。こちらの38mmF1.8はPEN-FT用ですので絞りリングには絞り値ではなく0~6の数字が刻印されている点が25mmF4と異なりますが、その他はほぼ同じ大きさでほぼ同じデザインですので2本共バランスの良いコンビとなります。では写りに関してはどうか、まずは【F.Zuiko 38mm F1.8】から・・・


 絞り開放で撮影した『梅』ですが・・・開放F1.8のこの38mmレンズは被写界深度が浅く、近接側に寄ってのピント合わせはかなりシビアになります。背景のボケ具合は・・・38mmにしては大きなボケが得られていると感じますが、柔らかさよりもややざわついた印象もうけます。また周辺の光量低下がしっかりと現れていますが、思ったほどイメージサークルの小ささを感じることはありません。ただ画面右上部分に同心円方向に階調の段差が現れているように見えるのが少し気になります。


 開放から一段絞った『ワンコ』です・・・こちらも四隅の光量低下が見られますがピント面はとてもシャープです。ハーフ判だと概ね赤枠ぐらいの範囲となるのでレンズ性能としては十分余裕のあるイメージサークルを持っていたことがよく分かります。


 画面下部に現れている同心円方向の流れなどを見るとハーフ判レンズということを感じてしまいますが、当初思っていたほどの乱れではなく被写体によっては普通に使えてしまう印象です。
 十分なシャープさとコントラストを備えた【F.Zuiko 38mm F1.8】でしたが、【E.Zuiko 25mm F4】の方はどんな感じなのか・・・次回へと続きます。

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