2014年8月21日木曜日
Lマウント35mmF3.5の3本
ライカLマウントの35mm、開放F3.5の3本を並べてみました。
【W-NIKKOR・C 3.5cmF3.5(L)】
【W.KOMURA 35mmF3.5(L)】
【Elmar 3.5cmF3.5(L)】
時代的にはエルマーが1930年代、WニッコールとWコムラーは1950年代ですので少し世代が異なりますが、各々が特徴的なデザインで大きさも少しずつ異なり、操作性や描写の違いを比較してみるのは面白そうな3本です。
真横から見てみると大きさ、デザインの違いがよく分かります・・・なんと言ってもエルマー(右)の薄さが目立ちます。エルマー(右)とWニッコール(左)にはピントレバー兼無限遠ロックが設けられていますが、ベースプレートの厚みが2mm程と比較的厚く、無限遠を解除するときにピンがフランジ面に当たることは無いので、逃げの無いカメラボディやマウントアダプターに装着しても無限遠への出し入れは2本ともスムーズに行うことが出来ます。
Wコムラー(中)のデザインもユニークですね・・・ブラックでペイントされたピントリングと前後のクロームメッキがとても綺麗な仕上げとなっています。フィルター枠になっている先端側のクロームメッキ部が絞りリングなのですが、エッジ部分に細かなローレットが刻まれているだけなので絞り操作時にちょっと指が滑ることがあります。どうやら専用のフードがあるようでこれを装着することを前提とした設計だったのかもしれません。
Wニッコール(左)は安定感のあるデザインでこの3本の中では一番重く、手元のスケールで実測してみたところ重量は、Wニッコール:152g>Wコムラー:147g>エルマー:111gでした。
正面から見てみても三本三様で・・・前玉の径はWニッコールとエルマーは約10mmと小さく、1950年代のWニッコールとWコムラーはコーティングありとなっています。レンズの状態は・・・小さな汚れとスレはあり、3本共に年代なりといったところでしょうか。Wニッコールが中玉にやや薄いクモリが見られ、エルマー、Wコムラーに比べるとやや抜けが悪いかなという印象です。
ちょっと趣の異なるこの3本ですが、それぞれどんな描写を見せてくれるのか楽しみです。試し撮り結果は次回に・・・。オールドレンズでは積極的に撮らないかなと思われる被写体を選んでみました・・・。
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