2013年1月16日水曜日
Bell&Howell / Taylor-Hobson 1inchF1.9 (C)
ベル&ハウエルのCマウントレンズです。以前に紹介した同じベルハウのLUMAXと同じ『1inchF1.9』というスペックなのですが、こちらはテーラーホブソン銘とパテントNo.も刻印されているレンズとなります。レンズ鏡胴前面に【Bell&Howell】と【TAYLOR-HOBSON】のダブルネームが、鏡胴マウント側に【Made by TAYLOR,TAYLOR&HOBSON LTD England】の刻印がされています。クロームメッキがとても綺麗なレンズなのですが、この一品は僅かにメッキ浮きしている箇所があるのが時代を感じさせますね。
ヘリコイドがやや重めなのですがボディに付けてしまえばガタつきの無い操作感は良好です。クリックストップのある絞りリングはスムースで、オイル滲みの一切無い6枚の絞り羽根がF1.9~F22の範囲で開閉します。寸胴タイプのシンプルなデザインは一見味気なく面白味に欠けるように感じますが【Panasonic LUMIX GX1】との組み合わせは見た目にも操作的にもなかなかの好相性だと思います。
マイクロフォーサーズでの横縦比(4:3)ではしっかりと四隅がケラレてしまいますので、(1:1)のスクエアフォーマットで撮ったのが上記サンプルです。ベルハウらしいというのでしょうか、MADE IN U.S.A.レンズの特徴なのでしょうか、とても色のりが良く鮮やかな発色がいいですね。絞り開放でも合焦部はとてもシャープで、背景の流れやボケを生かした画が楽しめるレンズだと思います。
ラベル:
Bell&Howell,
Cマウント,
Taylor-Hobson
2013年1月15日火曜日
Rodenstock Reomar 45mmF2.8 (L改)
ライカLマウント用に改造された【Rodenstock Reomar 45mmF2.8】ローデンシュトック製レオマー45mmF2.8です。詳細は不明ですがKodak製のレチネッテに装着されていたレンズをオリジナルのレンズマウント部品を使用してライカLマウントに対応させたレンズだと思われます。(Kodak Retinette 1Bのレンズに極似しています。)交換式レンズではないこともあってかとてもユニークなデザインです。レンズ口径(約16mm)に比べて鏡胴の径(約55mm)は随分大きいのですが、ピントリングはレンズ最前面に控えめに設けられており、レンズ前玉が前後する構造になっています。ヘリコイドのトルク感は適度でとてもスムースなのですが、リングが細いためやや操作性に劣るかなという印象です。一方絞りリングは半円状の樹脂製レバーで操作するため楽に操作することができます。
レチネッテ本体に付いている状態を見ると当然バランス良く格好良いのですが、レンズ単体で見ても特徴的で面白いデザインです。
レンズ根元側の黒いパーツがオリジナルのマウント部です。
シャープさはまずまずといったところでしょうか。最短撮影距離が60cm程度まで寄れるのはgoodですね。
非交換タイプのこれまで埋もれてしまっていたレンズがマウントを改造することで現代に蘇る・・・自分自身で改造することが出来れば更に楽しみは増えていくのでしょうが、まずはこんな改造済みの一本で気軽に楽しむのも良いかもしれません。
絞りF2.8~5.6あたりまではやや甘い印象がありますが、F8あたりまで絞り込むとぐっとシャープさも増してきます。顔の部分をピクセル等倍で切り出してみると・・・
まあこんなものかなといった印象ですね。決して目を見張る程の解像度ではありませんが、ボケ味も柔らかく温かみのある画作りが期待できる一本だと思います。
ラベル:
Lマウント,
Rodenstock
Wollensak TOWER AMATON CINE TELEPHOTO 38mmF3.5 (D)
8mmシネカメラ用Dマウントレンズ【WOLLENSAK-TOWER AMATON CINE TELEPHOTO 38mmF3.5】ウォーレンサック タワー アマトン シネテレフォト 38mmF3.5 です。シルバーのコンパクトなレンズが緑色の化粧箱に収まる姿はとても雰囲気があって、コンパクトなシネレンズなのですが格調を感じさせる一品です。
サイズは外径約25mm×長さ約53mm(フード含む)、ヘリコイド機構を持たない固定焦点タイプのレンズです。メッキの状態も良好でガタの無い絞り機構など手にしたときの質感の高さは他のウォーレンサックレンズ同様にとても好印象です。
レンズの大きさを比較するために、前回紹介した【Panasonic GX1 + Rodenstock Reomar45mmF2.8(L改)】のセットと【PENTAX Q + WOLLENSAK-TOWER AMATON 38mmF3.5】を並べて見ました・・・ちっちゃいレンズがこれまた小さいミラーレス一眼のPENTAX Qによくマッチしていますね。
距離調節機構を持たない固定焦点タイプですので、絞り開放付近では数m~∞がピント範囲という感覚です。いつものように我が家のワンコをモデルに室内で撮影となると、マウントねじを少し弛めてピント調整という方法になります。ただどうしても光軸の傾きが出てしまいますがここは目をつむって・・・
センサーサイズの小さいPENTAX QにDマウント38mmレンズ・・・望遠ですね。アスペクト比(4:3)で、よく見るとごく僅か四隅に周辺減光がありますが、全体的な写りに関しては予想外に良いのではないでしょうか。解像感もまずまずで、コントラスト、色のりも悪くないと思います。
Dマウントレンズなのでミラーレス一眼にアダプタ装着できる組み合わせも限られてしまいますが、『PENTAX Q』ならこんなレンズも楽しむことが出来ます。
2013年1月10日木曜日
Wollensak CineRaptar 17mmF2.7 (C)
新年初回に紹介させていただくレンズは・・・16mmシネカメラ用Cマウントレンズ『ウォーレンサック シネラプター 17mmF2.7』です。以前に紹介した【シネラプター1inchF1.9】は距離調整機構が付いたレンズでしたが、今回の『17mmF2.7』はヘリコイド無し固定焦点タイプのレンズです。写真を見て分かるようにとてもコンパクトで小さなレンズで、メッキのボディに絞り値とレンズ名が黒で刻まれているだけのあっさりとした外観です。光学系もヘリコイド機構を持たないので前後長は短く、クリックストップの無い絞りリングはとてもスムースな動きで7枚の絞り羽根を可動させます。小さい豆レンズですが、絞りリングの感触は良好でメッキの質感など造りはしっかりとしたレンズです。では写りの方はどんなものか、例によってマイクロフォーサーズ(LUMIX GX1)にて試写してみると・・・
前後玉の径は約5mmという小ささで焦点距離が17mm、イメージサークルの小ささは想像できましたが、マイクロフォーサーズでは縦横比(1:1)でも四隅がしっかりとケラレていますね。フードを外してもケラレ具合はほとんど変わりません。固定焦点なので絞り開放付近では近接側にピントは合わず、数m~がピント範囲かなという印象です。近接側でピント合わせようとするとマウントネジをゆるめてレンズを繰り出してあげなければなりません。(上記撮影サンプルもこの方法で撮影したものです。)イメージサークルも小さく、解像感は期待できないレンズですが、コントラストと色のりは良いのでわざとケラレを生かした写真や動画撮影に使用しても面白い一本だと思います。
2012年12月20日木曜日
Nikon Cine-NIKKOR 13mmF1.9 (D)
アメリカREVERE社製8mmシネカメラに付属していた【Cine-NIKKOR13mmF1.9(Dマウント)】です。外形は径24mm×長さ28mmほどで、なんと親指の半分位というとても小さなレンズです。このコンパクトサイズの中にレンズ、絞り機構、ヘリコイドが詰め込まれているんですね・・・驚きです。コンパクトなレンズはコンパクトなカメラにという事で、フランジバックが短くDマウントレンズをアダプターで装着出来る『PENTAX Q』に付けてみました・・・
いやー何というバランスでしょうか。『PENTAX Q』自体が相当小さいカメラなのですが、これだけレンズが小さく見えると正に『豆レンズ』という表現が的確ですね。これだけ口径も小さいレンズだと写りも相応かなと・・・
8mmシネ用という事でイメージサークルも小さいのでしょうが、『PENTAX Q』のセンサーサイズも小さいのでケラレは見られません。以前紹介したCマウントの『KERN YVAR』や『BELL&HOWELL LUMAX』に比べるとシャープさは随分劣りますね。やはり8mmシネ用といった感があります。ただ色のりやコントラストはまずまずで、被写体と背景処理次第では立体感のある面白い画ができそうな気もします。
現代のレンズはAF機構もあって更に精密になっているのでしょうが、当時の小型部品の製造と組み立て、そして調整の技術が磨かれて現代に繋がっている・・・との想いに耽りながらこのかわいいレンズを触っていると、少しだけ重みが増してくるような気がしてきます。最近はケータイやスマホの画質も良くなりコンパクトデジカメの将来が危うくなってきているようですが、金属とガラスで出来た重量感と質感は何物にも代えられません・・・。
2012年12月6日木曜日
KERN-PAILLARD YVAR 16mmF2.8 AR (C)
16mmシネカメラ用レンズの【KERN-PAILLARD YVAR 16mmF2.8 AR】(Cマウント)です。
黒ペイントの鏡胴にシルバーリングがアクセントとなっている個性的な外観デザインのレンズですが、このレンズのもう一つの特徴として挙げられるのが被写界深度を示す指標です。絞りリングを開放側から順に絞っていくと、距離指標の上部に空けられた左右6ヶ(計12ヶ)の小さい丸穴にオレンジ色のマーカーが順次現れてくるという仕掛けになっています。距離指標の左右に絞り値毎の深度範囲が刻まれていたりするのが一般的ですが、このビジフォーカスと呼ばれる機構はつい絞りリングを回したくなってしまう・・・ちょっと変わった楽しいギミックですね。
16mmシネ用という事でレンズ口径も小さく、写りに関してはどうなの?という第一印象でしたが、これが意外と・・・
とてもシャープな写りだと思います。これだけ写ればマイクロフォーサーズでもトリミング前提での撮影が十分出来そうですし、わざとケラレを生かした作品作りに使用するといった方向もありですね。
ケルンといえばSWITARが人気のようですが、このYVARも十分実力を備えた一本だと思います。スイスの伝統が産んだ名レンズ・・・【KERN-PAILLARD YVAR 16mmF2.8 AR】です。
コンパクトでかわいいサイズのイバーは小さめボディのカメラによく似合うのですが、PnasonicのLUMIX GX1に装着したらこんな感じになります。
黒白カラーのレンズは黒ボディのカメラととても相性がいいですね。色、大きさ、重量、操作性・・・なかなかよいコンビだと思います。作例もモノクロのものを2点ほど・・・
モノクロにすると四隅のケラレも一つの効果として生かせるかも知れませんね。中心部のシャープさと背景のボケ具合が面白いのが特徴です。更にこのレンズは近接側に結構寄れるのも特徴で、目一杯の30cm弱まで寄ってこの画角を生かした画作りも楽しめそうです。
試し撮りは我が家のワンコをモデルにすることが多いのですが、カメラがあまり好きではないので・・・。おやつで釣りながら飽きないようにササッと撮影を済ませなければなりません。
ラベル:
Cマウント,
KERN-PAILLARD
2012年12月3日月曜日
Bell&Howell LUMAX 1inchF1.9 (C)
16mmシネカメラ用レンズの【BELL&HOWELL LUMAX 1inchF1.9】(Cマウント)です。
アルミ地の鏡胴と黒のフード部がシンプルなデザインで、写真でパッと見ただけだと大きいレンズの様にも感じますが、外径35mm長さ33mm程度のコンパクトなレンズです。
外観の見栄えは派手さのないあっさり系ですが、造りはしっかりしておりアルミ削り出しと思われるリングの感触も悪くありません。
リングのローレットも細く縦に細かく刻んでいるだけで、やや操作性に劣るかなという印象ですが、グリス交換しトルクが軽くなれば気にならないのかもしれません。小さいレンズほど適度なトルク感に調整しておくことが快適な撮影の為には必要ですね。
近接側がかなり寄れるのが特徴の一つです。距離表示の最短値は1フィートと印されています。LUMIX GX1にアダプタ装着で撮影したところ25cm程度まで寄れています。マイクロフォーサーズでは四隅が僅かにケラレますが、合焦部はとてもシャープで、色のりも良く、コントラストもしっかりした、如何にも『アメリカ』らしい写りの性能だと思います。
クローズアップから風景までこの一本で十分こなせる万能選手といった印象の【Bell&Howell LUMAX 1inchF1.9(C)】です。
ラベル:
Bell&Howell,
Cマウント
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