2012年9月23日日曜日

Chiyoko C SUPER ROKKOR 45mmF2.8 (L)


 スーパーロッコール45mm F2.8(L)(#18393)~1950年代製造、ミノルタ(当時は千代田光学精工株式会社)製のライカLマウント標準レンズです。

 レンズ構成:3群5枚
 最小絞り:f16
 最短撮影距離:1m
 フィルター径:34m(19mm)


 ピントリングの形状が”梅鉢”に似ていることから、『梅鉢レンズ』という愛称で呼ばれる人気のレンズです。 本来”梅鉢”とは5弁の花びらが図案化されたもの・・・からすると、このピントリングは6弁なので・・・「梅鉢?」となってしまいますが、細かい点は横に置いておきましょう。とにかくパッと目を引く外観形状を持っていること、そしてデザインだけではなく造りがとてもしっかりしているのが特徴です。
 長さ約33mm×径約48mm程の小さい形状ですが、手にしたときの重量感はしっかり感じられ、レンズ最前面の絞りリング、重厚感溢れる削り出しのピントリング、鏡胴部のメッキ、梨地仕上げの台座部、各スケールの刻印・・・全てが丁寧に手を抜かずに製造された一品であると思います。


 ピント、絞り共にリングの操作感はとても良い感触でスムースに動くので、触って動かしているだけでも楽しめてしまう一品です。一つ気になる点は絞りリングの操作でピントリングも動いてしまうトルクバランスになっているところです。開放でピントを決めてから絞り操作して・・・という時に、この品はピントリングにレバーが付いた「後期型」と呼ばれるものなので、レバーに指を添えピント固定した状態で絞りを操作するという使い方も有効かなと思います。


 重量感のあるレンズですが鏡胴の長さも短くコンパクトなので、ミラーレス一眼に装着すると見た目にも重量バランス的にもとてもよくマッチすると思います。違和感が無いですね。


 マイクロフォーサーズで試写したところ、意外とコントラストもしっかりしてシャープな解像感が得られるという印象です。オールドレンズらしく逆光気味の光線状況ではフレアっぽく渋い色味になりがちですが、順光条件では色のり、コントラストもなかなかの実力ではないでしょうか。
 特徴的な外観のデザインだけではなく、造りと性能がしっかりしているからこそ愛称がついて人気を集めているのだなと感じる【Chiyoko C SUPER ROKKOR 45mm F2.8(L)】でした。

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