2013年4月17日水曜日

SOM BERTHIOT LYTAR 25mmF1.9 (C)


 フランス製Cマウントレンズの【SOM BERTHIOT LYTAR 25mmF1.8】サンベルティオです。シンプルなデザインの外観ですが、鏡胴マウント側はニッケル風のメッキでとても味わいある質感を感じさせてくれる一本です。似たようなスペックの【Bell&Howell TAYLOR-HOBSON 1inchF1.9】よりも一回り大きく、手にしたときの重量感やヘリコイド&絞りリングの操作感からも精巧な作りがうかがえます。リングと鏡胴の間に隙間がほとんど無くピッタリと摺り合わされているのを見ながらリングを動かしているだけでうれしくなってくる・・・見て触って楽しめるレンズです。


 とても素直にシャープに描写されていると感じます。この一本はレンズに傷や曇りの少ないとてもクリアな光学系だというのもあるかと思いますが、コントラストの効いたすっきり自然な印象です。Cマウントシネレンズらしくイメージサークルは小さくマイクロフォーサーズでは四隅がケラレてしまうのが残念ですが、スクエアフォーマットでも飽きることなく撮れそうな期待を抱かせてくれます。


 ちなみにマイクロフォーサーズ(4:3)フォーマットではこの程度となります。


 色再現も"MADE IN U.S.A.レンズ"的な派手さはありませんが、落ち着いた自然な感じで好感が持てます。


 絞りリングとピントリングと間に刻印された赤の深度目盛りがアクセントになって格好良い外観です。フィルター枠フード部、鏡胴、リング、マウント部・・・各部材がとてもガッチリとした造りですので、チープな印象が無い上質な触り心地です。絞り、ピント共にやや重めのトルク感ですがこのレンズの質感とよく合っているという感じです。


 絞り開放F1.8です・・・サンベルティオらしい(?)フランスっぽい写りとでもいうのでしょうか、落ち着いた柔らかな表現ですね。開放ではこの様にコントラストの低下は見られますが、ハイライト部の滲みも抑えられ、周辺部の流れも自然な調子ですので開放でも普通に使えるという印象です。 


 適度なコントラストでシャドー部がつぶれずにデータとしてしっかりと残るので”モノクロ”でもよい一本かと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿