2012年10月25日木曜日

Industar-22 5cmF3.5 (L)


 旧ソ連ロシア製Lマウント標準レンズ【Industar-22 5cmF3.5(L)~KMZ】です。

 レンズ構成:3群4枚
 最小絞り:f16
 最短撮影距離:1m
 フィルター径:36m(19mm)



 Leitz Elmar 5cmF3.5レンズのコピーレンズということなので・・・二つ並べてみました。遠目から見るとほとんど同じレンズのようにも見えますが、細かく見ると違いが・・・。
 一番目に付くのは鏡胴部・・・経年の使用でスレが出てくる部分だと思うのですが、インダスターの方はピッカピカですね。このエルマーもかなり綺麗な部類だと思うのですが随分違います。あまり使われていないせいなのか、メッキが厚いのか?中古カメラ店で見かける沈胴Industarも綺麗なものが多いような気がします。インダスターは台座部分にもメッキのリングがあしらわれており、エルマーよりもちょっと飾りっ気を出してみたという感じですね。
 正面を見ると絞りリングの形状が、エルマーは爪があるのに対し、インダスターはローレットが刻まれたリング状となっています。距離スケールと被写界深度目盛りの刻印も違っていて、エルマーでは台座プレート側に深度目盛りがあるのに対し、インダスターは逆で距離スケールが刻まれています。
 銘板やスケールの刻印がエルマーはシャープでキリッとした印象ですが、インダスターはややぼけた感じですね。台座プレートのエッジ処理もインダスターは仕上げがちょっと雑で・・・鏡胴のメッキは綺麗なのになぜかこの部分はラフなのです。
 これら見た目の違いは細かい点なのですが・・・一番感じるのは操作感であったり造りの精度が違うという点です。勿論、個体差はあると思いますが、沈胴の引き出しや収納時のガタつき具合や、ヘリコイドや絞りリングの感触にそれは現れています。
 では写りの方はどうでしょうか・・・

 
 
マイクロフォーサーズでの試写ですが・・・思っていたよりも良い印象です。ピント部もそこそこシャープで、色のりもまずまず。十分実用可能ですね。


なんと言ってもお手頃価格なロシア製レンズですから、色々なボディに付けておしゃれな感覚を持って撮影を楽しむことが出来る一本だと思う【Industar-22 5cmF3.5(L)】です。

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