2012年10月10日水曜日

Leitz Collapsible 50mm × 4


 ライツLマウントの50mm沈胴レンズを4本並べてみました。左から・・・

  Elmar 5cm/F3.5(L)~1956
  Elmar 5cm/F2.8(L)~1956
  Summicron 5cm/F2(L)~1952
  Summitar 5cm/F2(L)~1950

です。こうやって横に並べてみと、沈胴構造を持つ同じ焦点距離のレンズでもそれぞれに特徴があり、微妙に異なる点が面白いですね。正面から見るとレンズ前玉の開口径の大きさはこれだけ違うんですね。左のエルマーF3.5から右のズマリットF2まで、レンズの明るさ順に並んでいます。コーティングの色や状態の違いもよく分かります。それにしても特に右から2本目のズミクロンはやっぱり黄色いですね・・・シリアルは104万台の初期型沈胴ズミクロン・・・ということはやはり酸化トリウムによる変色なのでしょうか?断定は出来ませんが・・・。


 4本とも沈胴構造であること、無限遠ロックノブが付いていること、そしてLマウントの標準50mmレンズであるということが大きな共通項です。
 左2本は両方エルマーですが、形状は台座部分や絞りリングの構造に違いが見られます。シリアルナンバーからするとこの2本は同じ年齢(1956年生まれ)です。”沈胴エルマー”というとやはり左端の初期型F3.5に愛着を感じてしまうのですが、F2.8エルマーは絞りリングも通常の位置となり使い勝手は良好です。
 右2本、ズミタールとズミクロンはとてもよく似た外観ですね。鏡胴の長さが異なるだけで、台座、リング、刻印等々ほとんど同じ様な形状です。
 60歳前後となるこれらのレンズですが、これまでどの様な人が、どの様なシーンで、どの様な光を通し、どんな写真を作ってきたのか・・・レンズに触れながらそんな想いを馳せてみるのもオールドレンズの楽しみ方ではないでしょうか。

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