2012年10月5日金曜日

Wollensak Cine-Raptar 1inchF1.9 (C)

 
 16mmシネフィルム用Cマウントの『ウォーレンサック シネラプター 1inch(25mm)F1.9』~#969948です。
 アメリカ製のこのシネレンズはコンパクトなサイズですが意外と重量感もあり、真鍮製の鏡胴に丁寧なメッキが施された外観に触れてみると、とても高い質感が実感出来る一本です。専用フードも厚みがありしっかりとした造りなので、これを付けるとレンズと一体成形されているように感じてしまうほどです。ピントリング、絞りリング、フードと段々に径が小さくなってくる先細りデザインはシンプルですが格好良いですね。


 絞り値F5.6~F22の刻印と、距離25feetの刻印が赤文字になっているのが、デザイン的に大きなアクセントとなって外観イメージをお洒落に引き締めています。 


 マイクロフォーサーズ用のマウントアダプター・・・Cマウントのフランジバックはマイクロフォーサーズよりも2~3mm短いのでこの様に内側に入り込む形状に・・・。


 サイズが小さいのでミラーレス一眼に付けても品良く収まり、重量バランスも良好なので軽快な撮影が可能です。絞りリングやヘリコイドにガタが無くトルク感が適度なので、ストレス無く使用できて撮影に集中出来るのも嬉しい点ですね。ヘリコイドの回転量はほぼ一周360度近くあるのも特徴で、その分ピント調整は的確に行えるということになります。


 マイクロフォーサーズで撮ってみると・・・周囲がケラレていますがこれはフードによるもので、フードを外すとほぼケラレは無くなります。ピントが来ているところはシャープですが周辺はかなり流れています・・・イメージサークルが小さいCマウントレンズのこういった性質を作品に生かすのも面白味の一つとなってきますね。


 カラーではコントラストが高く、かなり派手な発色の写りがより一層はっきりとしてきます。ボケの面白さと、高コントラストで色のりがよいという特徴を持ったこのレンズは、遊びながらアート系の写真作りに使ってみると面白そうですね。
 造りの良さと、写りの面白さは一度使うとやみつきで、使えば使うほど愛着が湧いてくるタイプの【Wollensak Cine Raptar 1inch F1.9(C)】でした。

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