2013年1月26日土曜日

Olympus E.Zuiko Auto-W 25mmF4 (PEN-F)


 オリンパスペンF用レンズ【Olympus E.Zuiko Auto-W 25mmF4】です。キャップの花文字"F"が格好いいですね。この文字部分は印刷やシールではなく、裏からプレスで型押し→黒塗装→表の凸部分を薄く削り出し・・・というような行程で作られているようです。このため文字自体がシャープに浮き上がって見えるんですね。キャップだけを見ても現代のプラスチック製とはちょっと違うオールドレンズの味が出ています。


 ペンF用レンズなので、ミラーレス一眼なら当然オリンパス製の『E-P3』あたりに付ければ一番似合うんだろうなとは思いますが・・・。でもどうでしょうか『GX1』に付けた姿もとても似合っていると思います。レンズ前面から黒→白(絞りリング)→黒(ピントリング)→白のパターンがデザイン的にしまった感じを与え、ブラックのボディといい調和となっています。勿論見た目だけではなく使い勝手もとても良好な組み合わせです。まずはレンズの大きさ自体がジャストフィットのいいサイズなんです。『GX1』のボディサイズが後ろに写っている『PEN-FT』とほぼ同じという事からも両者の相性の良さが分かります。そして25mmという画角がマイクロフォーサーズにとっては標準レンズの丁度いい長さであるという点。更に近接側が25cm程まで寄れるという点も使い勝手をとてもよくするポイントだと思います。ボケ味を生かすというレンズではないかもしれませんが、寄り、引きで自在に構図を決めながら『写真』を楽しむにはベストな一本だと思います。


 この撮影サンプルはまだ近接側に寄れる余地がある一枚です。最短ではワンコの耳まで入りきらない位(縦位置)まで寄ることが可能です。次の機会にはカラーの写りも試してみたいと思います。

 コントラストや色のりも自然な雰囲気で変な癖も感じられません。ピントがきているところはかなりシャープですが、絞り開放では予想以上に深度が浅く、もっと口径の大きな明るいレンズの様にも感じられるほどです。中央部をピクセル等倍で拡大してみると・・・


 なかなかクリアで解像感もしっかりとした表現がされています。


 こちらは逆光条件で+補正、背景は完全に飛んでしまっていますが、毛並みやレースカーテンのトーンは自然な再現だと感じます。
 前々回の当レンズ紹介で”マイクロフォーサーズと好相性”という話をしましたが、35mmハーフ判のレンズとして設計されたこの25mmレンズは、画角、写り、使用感、全ての面でマイクロフォーサーズと相性がいい一本だと思います。




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