2013年1月19日土曜日

Olympus Zuiko C.40mmF2.8 (L)


 オリンパス唯一のライカLマウントレンズ【Olympus Zuiko C.40mmF2.8】です。

 レンズ構成:4群5枚
 最小絞り:F16
 最短撮影距離:約1m
 フィルター径:19mm

 製造年は1950~51年頃で、占領下の日本で製造されたことを示す『MADE IN OCCUPIED JAPAN』の刻印が革ケースに見られます。専用ファインダーも付属したセットとなっており、あまり見かけることのないレンズです。製造期間からすると本数自体がそれほど多くないことと、40mmという焦点距離でライカスクリューマウント(Lマウント)のレンズは他には存在しないという点等からもレア度が高まり、中古カメラの流通に乗ることは希なのかも知れません。今となっては手放してしまった事を少し後悔も・・・

このレンズ、前玉や内部は綺麗だったのですが、後玉にごく薄い曇りがあったせいか、ややコントラストに欠ける画になっています。解像感という点ではまずまずシャープで切れも良さそうに感じます。


 カラーもやや甘いトーンですね。ピクセル等倍でよく見てみると花びらのエッジ部分に僅かな滲みが見られます。やはり後玉の曇りのせいでしょうか・・・。
 写り具合はレンズ個々のコンディション次第で当然大きく異なってきます。製造から60年以上も経過したオールドレンズなら尚更のことで、これをレンズの味として楽しむも良し、オーバーホールによって製造当時の性能を復活させるのも良し・・・オールドレンズの楽しみは尽きません。

0 件のコメント:

コメントを投稿