2013年1月28日月曜日

Polaroid LAND CAMERA 103


 【Polaroid LAND CAMERA 103】・・・インスタントフィルムのポラロイドですので、これまでとはちょっと趣向が異なりますが、1960年代~という年齢からするとしっかり『オールドカメラ/オールドレンズ』の部類に入る一品です。


 ポラロイドのカメラは相当数のモデルが存在していますが、この”蛇腹タイプ”のモデルだけでも100,200,300,400番台に多数のモデルが存在し、1950年代のビンテージモデルまで入れるといったいどれだけの型番があるのか・・・かなりの数だと思われます。そんな中でもこの『103』は普及モデルと言えるクラスで、レンズもプラスチック製のようです。ただファインダーは構図用とピント用が用意されて距離計も連動する構造になっており、シャッター速度は自動露出で決定されるというもので、カメラ正面の銘板に『AUTOMATIC』と印字されているのが時代を感じさせます。


 蛇腹内部を覗くとレンズと一体に組み込まれたレンズシャッターが見えます。カメラのレンズユニットにはフィルムタイプ(カラー、白黒)を選択するスライドスイッチが付いており、
 COLOR = フィルム感度ISO100相当 → 絞り開放
 B & W = フィルム感度ISO3000相当 → 小絞り
となって感度設定するという具合です。機構的には、絞りが大小2段階の大雑把な『絞り優先オート』といった感じで、露出補正はレンズ正面に付いているダイアル(DARKEN←→LIGHTEN)により微調整(シャッター速度)されるといった機能になっています。


 取扱マニュアルも時代を感じさせるもので、50年代後半~60年代の雰囲気が溢れており、そのデザインに惹かれますね。


 中身を見ると”写真を撮ったその場で手軽に楽しみたい”というインスタントフィルム発明の意図が実現出来るように、丁寧に操作方法が解説されているのが感じられます。当時アメリカの中流ファミリーがこのカメラを持って子供達や家族を撮っていたシーンが伝わってきますね。

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